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ここでは「オリジナルの殺陣の作り方」をご紹介いたします。「オリジナル」と銘打ってはいますが、元になる殺陣の映像があるもの、例えば「演劇集団キャラメルボックス(以下 キャラメルボックス)」の時代劇を上演される皆さんにも十分参考になるはずです。 |
手順
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「小さな動線」ができたら先ずは「仮」の「手」を付けましょう。「1.材料集め」で苦労してストックして置いた「手」が役立つときです。ここでのアドバイスは、最初から派手で難しい「手」を使わずに、自分たちにもできそうな易しい「手」から付けていくということです。派手で格好良いことをしたいのは人情(?)ですから、皆さんの気持ちは分からなくもないのですが、実力に見合わない「手」は事故の元ですし、大体派手な動きばかりでは観る人が飽きてしまいます。まあ、派手な「手」を絶対にやるな!とは言いませんが、地味な「手」で全体を固めて、その中のほんの一部を派手な「手」にするように心がけてください。これは私が実際に「手」を付けるときに心がけていることで、メリハリのある殺陣を付けるコツでもあります。
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「仮の手」が付いたら、次はその「手」が本当に安全かを確認していきます。「Web殺陣教室>ルール編」でご説明したように、殺陣で一番危険なのは「振りかぶった時の切っ先」です。同じ「手」をゆっくりと、何度も、多方向から観察して、剣を振りかぶった人の「真後ろ」には、絶対に誰もいないように動線を調節してください。(45度の振りかぶりが完璧にできる者でも、気合いが入りすぎると、どうしても背中に振りかぶってしまうものですから)動線が調節できないシチュエーションなら、「手」そのものを安全なものに変更してください。
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安全対策がきちんとできたなら、いよいよ仕上げの角度調節です。客席側の少なくとも1. 上手寄り 2. 中央 3. 下手寄り の三点から「手」を確認して、「斬れてな〜い」箇所を洗い出し、角度を調節します。前もって言っておきますが、三つの視点全てから「斬れている」ように見せるのは至難の技です。少なくとも二つの視点から見て「斬れている」様に見えるなら合格としましょう。角度を変えると「安全度」も微妙に変化してきますから、再び全方向からの安全確認をして調節します。
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ここまで来て、ようやく「手」が付いたと言えます。後は練習あるのみ。頭で考えなくても身体が動くようになるまで、十分に練習してください。次ぎに「練習の仕方」も記しておきますので、参考にしてください。
殺陣の練習の仕方は、スポーツで身体を動かすときに似ています。スポーツでウォーミングアップも無しに、いきなりフルスピードで身体を動かしたなら、たちまち筋肉を痛めてしまいます。殺陣も同じで、練習開始と同時にいきなりMAXで「手」を演じたなら、後には怪我人の山が築かれることでしょう。
殺陣の練習時には、大体以下の三パターンの順で稽古するのが普通です。
殺陣の「手」が付いたばかりの時は「1.三割のスピードと力」で何度も何度も繰り返して「手」を覚えます。完全に覚えたという段階で「2.五〜七割のスピードと力」に上げていきます。殺陣を構成するメンバー全員がこのスピードで動けるようにならない内は絶対に「3.本番のスピードと力」に上げてはいけません。一人でも遅れるようなことがあれば、必ず怪我人を出してしまうからです。
「3.本番のスピードと力」で十分動けるようになっても、練習に入るときにはいつも「1・2」のスピードでウォーミングアップして、徐々にスピードを上げるようにしてください。
本番当日もそうです。衣装を着る前に、必ず「1〜3」の順でリハーサルをしてください。どんなに慣れた動きでも、日によって全員のコンディションは微妙に違ってきますから、それを確認するためです。くれぐれもリハーサル無しに本番に入るようなことはしないでください。