
| 礼と聞くと十代の人達はどんなイメージを持つのでしょうか?「古くさい」・「堅苦しい」etc・・・どちらにせよあまり良いイメージではないと思います。しかし殺陣が日本の文化である以上、礼を無視しては成り立たなくなってしまいます。礼の意味は一般には「師を敬い、互いに稽古する相手を尊敬し、感謝すること」といわれている通り、もっぱら精神的な意味合いで理解されています(もちろん大切なことですが)。ですが、礼にはもっと実用的な要素も多分に含まれているのです。その一つは稽古に先立って礼をすることで気持ちを落ち着け、稽古の能率をアップさせるというものです。皆さんも何か作業をする時に焦ってやるのと、一回深呼吸してやるのとではどちらが能率が良いかわかるでしょう?つまり礼は深呼吸の代わりになるのです。礼は安全に楽しく殺陣を稽古するためには無くてはならないものです。皆さんも、たとえ友達同士で稽古する場合であっても礼をしてみてください。きっと稽古の能率が上がるはずです!
1.座礼 2.立礼 3.木刀の持ち方
座礼文字通り「座ってする礼」です。体育館など座ることが出来る場所での稽古では、是非座礼をしてみてください。背筋も伸びてきっと気持ちまで引き締まるでしょう。 座り方刀を右手に持ち左、右の順で静かに膝を曲げて正座をします。両膝を少し開き(拳2個分位)両足の親指をつけて両踵の上にお尻をのせます。仙骨(骨盤の中心、尾てい骨の上の骨)がまっすぐに立つように腰を正し(腰が丸まってはいけません)、あごを楽に引き、うなじを伸ばして姿勢を整えます。刀は刃を自分に向けて、鍔が膝頭の線と並ぶように右側に置きます。
礼左、右の順で両手を床につき、両手の親指と人差し指で三角形を作ってその上へ鼻先を付けるつもりで上体を傾けます。稽古の初めと終わりに行う場合は、ここで「おねがいします」・「ありがとうございました」の言葉を発します。
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「立ってする礼」です。礼をする相手によって刀の持ち方が違います。
皆さんの場合は顧問の先生に対する礼と考えてください。稽古の初めと終わり、また稽古中の休憩に入る前と後などに、「おねがいします」・「ありがとうございました」の言葉と一緒にこの礼をしてください。
刀の刃を上に向け右手で鍔元を軽く握ります。柄頭(握り部分の先端)を斜め前方に、切っ先を下方に自然と垂らして上体を約30度傾けます。

稽古中のパートナーに対する礼です。一つの練習課題に取り組む前と後に必ず礼をします。パートナー交代の時も、「おねがいします」・「ありがとうございました」の言葉と一緒にこの礼をします。
上席への礼と同じく、刀の刃を上に向け、柄頭を斜め前方に、切っ先を下方に自然と垂らして鍔元を「左手」で握り、上体を約15度傾けます。

稽古中の木刀は不意の事故を防ぐため「礼」の時と同じように「木刀の刃を上に向け、柄頭を斜め前方に、切っ先を下方に自然と垂らして」持ちます。持つ手は当教室では「左手」に持つようにしていますが、それは稽古をスムースに進めるためで、居合刀や真剣を持つときは帯に抜き差しする都合上、また左手に持っていては抜刀がし易いため(刀は右手で抜きますから)相手に失礼だという理由から「右手」に持ちます。
