目録へ戻る組み稽古編Web アクション


「ルール&テクニック編」でもご説明しましたが、武道・格闘技とアクションではその「間合い」に大きな違いがあります。武道・格闘技のそれは単純に「相手を倒す」ことが目的ですが、アクションのそれは「お客さんを楽しませる」ことこそが目的なのです。ですから、武道・格闘技経験者でアクションを演じたいと思っている人は、先ずご自身の「間合い感覚」を「アクション用に変換」する必要があります。また、全くの初心者で、この「Web アクション教室」の「基本編」から学んで下さっている皆さんも、今まで身に着けた基本を「実践用に変換」しなくてはいけません。
ここでは、その為の練習法をいくつかご紹介しますので、次のステップに移るためにもシッカリと練習をしてください。



寸止め


パンチとキックを共演者に当てないためには、先ず「寸止め」を学ぶ必要があります。「寸止め」とは相手の身体の「数センチ手前」で拳や足を止めることを言いますが、皆さんの場合は安全の為に「10〜20センチ手前」で止めることを心がけましょう。

寸止め


寸止めの訓練

「受け手」の構え

「受け手」はタオルを片手に巻き、その手を挙げて構えます。
構えの高さは「上段」と「中段」の二種類です。

上段
中段


ストレート・パンチ

距離の確認

    • 「受け手」はタオルを「上段」に構えます。
    • 「攻め手」は指を伸ばし、腕を上げ、自分の指先が「受け手」の構えたタオルに触れない距離で立ちます。


撃ち込み

    • そのまま拳を握り、ストレート・パンチを左右交互に、タオルを目掛けて撃ち出します。
    • 一発一発のパンチがタオルの手前で正確に止まるよう、集中してトレーニングをしてください。(パンチがあちこちに「ブレ」てはいけません)


前蹴り

距離の確認

    • 「受け手」はタオルを「中段」に構えます。
    • 「攻め手」は足先を伸ばし、脚を上げ、自分の足先が「受け手」の構えた「タオル」に触れない距離で立ちます。


蹴り込み

    • そのまま、前蹴りを左右交互に、「タオル」を目掛けて撃ち出します。
    • 一発一発のキックがタオルの手前で正確に止まるよう、集中してトレーニングをしてください。(キックがあちこちに「ブレ」てはいけません)


「ボディ・ストレート」も以上の要領で練習をして下さい。


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外し


クロス

「相手と自分を結ぶ線」上に「交差させるように外す」技を「クロス」といい、実際の「振り付け」では「右のストレート・パンチを、クロスで外してくれ」とか、単純に「クロスの右ストレートをくれ!」というような言い方をします。もちろんこの言葉は玄舟塾の「オリジナル」でして、他のアクション教室では別の言い方をしているのでしょうが、理屈は同じです。

クロスの概念


クロスの右ストレート
後ろから見た図

クロスの右前蹴り


アウト

「クロス」とは逆に「相手と自分を結ぶ線」から「遠ざけるように外す」技を「アウト」といいます。「振り付け」の時の用い方は「クロス」に準じます。

アウトの概念

アウトの左ストレート
後ろから見た図

アウトの左前蹴り


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技の方向の違い


基本稽古の段階では、正面に「仮想の敵」を想定して、それに向かって技を出していたわけですが、実際のアクションに置いては(「クロス」か「アウト」で外しつつ)何も無い空間を狙わなければなりません。最初は戸惑うかもしれませんが、ここを確実に乗り越えておかないと、後でつまずく原因にもなりますので、シッカリと練習をしてください。

例「ストレート・パンチ」

アウト
正面(寸止め)
クロス

一見してお分かりのように「重心」は基本稽古と同じく、「軸足(パンチを出す手と逆の脚 = 写真では左脚)寄り」になっています。ですから、「体軸の回転」はなんら変えることなく、「腰から生まれた力」を肩から腕に伝える時に「方向だけ」をずらしてあげれば良いのです。


重心の注意

悪い「アウト」

初心者が「まごつく」のは決まって「アウト」の「パンチ」です。パンチを自分の中心から大きく「外に」外すために重心がそれに引っ張られて外側に傾いてしまうのです。
重心はあくまで「軸足寄り」に残したまま「アウト・パンチ」を打てるように練習してください。


例「前蹴り」

アウト
正面(寸止め)
クロス

これも見た通り、重心は軸足に乗り、身体を真っ直ぐに伸ばしたままで正面、左右と蹴り分けていますね。


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練習法


「受け手」の構え

上段

両手のひらを耳の高さに、共に耳から20センチ程離して構えます。


中段

両手のひらを鳩尾(みぞおち)の高さに、共に脇腹から20センチ程離して構えます。


クロス

ストレート・パンチ

    • 「受け手」は「上段」の受けの構えを取ります。
    • 「攻め手」は指を伸ばし、腕を上げ、自分の指先が「受け手」の構えた掌に触れない距離で立ちます。

    • それに向けて「クロス」のストレート・パンチを左右交互に「寸止め」で撃ち出します。


前蹴り

    • 「受け手」は「中段」の受けの構えを取ります。
    • 「攻め手」は足先を伸ばし、脚を上げ、自分の足先が「受け手」の構えた掌に触れない距離で立ちます。

    • それに向けて「クロス」の前蹴りを左右交互に「寸止め」で蹴り出します。


「ボディ・ストレート」も以上の要領で練習をして下さい。


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アウト

ストレート・パンチ

    • 「受け手」は「上段」の受けの構えを取ります。
    • 「攻め手」は指を伸ばし、腕を上げ、自分の指先が「受け手」の構えた掌に触れない距離で立ちます。

    • それに向けて「アウト」のストレート・パンチを左右交互に「寸止め」で撃ち出します。


前蹴り

    • 「受け手」は「中段」の受けの構えを取ります。
    • 「攻め手」は足先を伸ばし、脚を上げ、自分の足先が「受け手」の構えた掌に触れない距離で立ちます。

    • それに向けて「アウト」の前蹴りを左右交互に「寸止め」で蹴り出します。


「ボディ・ストレート」も以上の要領で練習をして下さい。


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注意点


以上の「クロス・アウトの外し」を練習する際に、必ず注意して貰いたいことがあります。それは、「外した拳(足)を見つめない」ということです。殴る方向、蹴る方向を「見る」ことは身体の構造上もっとも合理的なことですから、皆さんも「自然に」そうなることと思いますが、アクションにおいて、相手の身体が無い「空間」を見ながら殴ったりしては、お客さんに「嘘」だということがバレてしまいます(笑)。

「手のひら」を見ながら
練習してると・・・
こうなっちゃう


ですから、この基本の段階から「視線で騙す(「誘惑する」ではありません(^.^)」訓練をしていかなければなりません。具体的には、実際の闘いにおいては「殴っているであろう」相手の顔を見つめながら拳を大きく外し、「蹴っているであろう」腹を見つめながら蹴り足を大きく外すのです。この際、視線には「力」を入れず、ボンヤリと全体を見渡せるようにして、「視界の隅」に拳や足を置いておくようにします。

視線で騙す!


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