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| アクションでもっとも優先されなければいけないことは「安全に行う」ということです。迫力あるアクションを演じるのも大切なことですが、そこで怪我をしてはなんにもなりません。ここでは安全にアクションを稽古するために最低限守らなくてはいけないルールと、より見栄えのするアクションを演ずるためのテクニックをご紹介します。
声を掛ける |
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「ヤッ!!」 |
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先ず声がけから! (写真では見えにくいですが、叫んでいます) |
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間合いを詰めます! |
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殴りつけます |
さてアクションにおける掛け声は前述の通り合図でもありますが、演技を構成する重要な要素でもあります。アクションとは「闘いの場面」の表現ですから殺気、闘気等いわゆる「迫力」をも表現しなくてはいけません。それを表現するのに一番基本となるのが、掛け声(気合い)なのです。もちろん「静寂の中に迫力を醸し出す渋いアクション」もありますが、それは上級のテクニックです。みなさんの場合は先ず大きな声を出せるようにしてください。それが「渋いアクション」への第一歩にもなるのです。
気合いに関しては上達心得「声を出そう!」を参照してください。
アクションのパンチとキックは基本的に共演者に当ててはいけません。「寸止め」と言って相手の身体の「数センチ手前」で拳や足を止めます。手慣れた「プロ」は相手のボディーへの攻撃などは、「数センチ」どころかわざと衣服や胴体に当てて「音」を出し、迫力を演出したりしますが、皆さんの場合は安全を考慮して「10センチ程手前」で止めるように心がけてください。

また、相手の身体の寸前で止めるのではなく、相手の「外側」に拳や蹴りを「外し」ながら「振り(蹴り)抜く」場合もあります。この場合もプロは相手の身体「すれすれ」に「振り(蹴り)抜」きますが、皆さんの場合は「10〜20センチ離して」振り抜く事が鉄則です。

どちらの場合も、ゆっくりと行う分には簡単なことですが、それでは迫力に欠けてしまいます。お互いに高速で動き合う状況の中で、尚かつ渾身の力で撃ち出されたパンチやキックを的確に「止め」、「振り抜け」てこそ「迫力あるアクション」と言えるのです。そのためには徹底した基礎訓練が不可欠なのは言うまでもありませんね。
数10センチの距離を保って「止め」・「振り抜く」ことは安全の為に絶対に必要な事ですが、それがお客さんにバレてはやはり「興醒め」されてしまいます。そこでお客さんに、実際には「当たっていない」ものを「当たっている」ように錯覚させる必要が生じて来ます。それが「角度の調整」と呼ばれるもので、共演者同士の位置関係の大まかな調整から、「殴る拳」と「殴られる顔」との関係という微細な調整までをも含めます。
結論から言えば「殴る拳(蹴る足)」と「殴られる顔(蹴られる腹)」のどちらかが「お客さんからの視線」に対して「被(かぶ)れ」ば良いわけです。こう書くと簡単なようですが、猛烈な勢いで動き回りながら、尚かつ全ての技を確実に「被せ合う」ということは、かなりの熟練を必要とされることです。
「受け手」の被り(フック)
距離は変えていません
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「受け手」の被り(前蹴り)
距離は変えていません
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「角度調節」と不可分なのが「距離の調節」です。たとえ素人さんであっても、「パンチやキックは敵の身体に叩き込むもの」という「潜在的な思い込み」がありますから(武道・格闘技経験者は尚更です)、どうしても距離(間合い)が近くなってしまいます。距離が近すぎると、(特に舞台で演ずるアクションは)演者が今「何処を殴って、何処を殴られているのか」ということがお客さんに分かりづらくなってしまいます。有る程度「遠め」の距離を保って「大きく」演じた方が、お客さんにはスッキリと見えるものなのです。
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武道、格闘技経験者(特に高段者)がアクションを演ずると「見栄えのしない」ことが間々あります。それは、彼らが、彼ら自身の「実戦用の間合い」と「アクション用の間合い」とを混同してしまった結果なのです。アクションを「本物」にするために武道・格闘技を学ぶことは大変結構なことですが、この間合い(距離と角度)をアクション用に変換する作業も忘れずに行ってください。(練習の仕方は「組稽古編」を参照してください)
アクションは「お客さんに見せてナンボ(笑)」と前にも書きましたが、その為に必要なこととして「極め」も挙げられます。「極め」というのは技を繰り出した瞬間、その技が一番格好良い状態で動作を止める事を言います。例えば「横蹴り」ならば、片脚立ちで、蹴り足を高く上げた姿勢で「ピタリ」と止まる事です。止まる「時間」はせいぜい0.5〜1秒位で良いのですが、激しい動きの中で一瞬ピタッと決まった姿勢が現れると、お客さんの視線がそこに「釘付け」となり、その刹那に舞台と客席との一体感が生まれるのです。たとえスピードがあったとしても、ダラダラと続くアクションはお客さんを飽きさせます。「振り付け」の要所要所で「極め」を作って、見所のある、「飽きさせない」アクションを創作して下さい。
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by 「ダッシュ勝平」 |
勢いが付いた動作を急激に止めるためには相当の「筋力」と「技術力」が要求されます。日々の「筋トレ」と「基本」の稽古を怠らないようにして下さい。
アクションは基本的に「寸止め」と書きましたが、練習の最中には、やはり、ある程度は当たってしまいます(特にお互いの前腕同士)。軽く当たった感じがしても、血管の弱い女子などは、腕に青あざを作ってしまうことが間々あります。それを防止するためには、最低限のサポーターを身に着けることをお勧めします。初心者であればリストバンド(100円ショップで売っているもので可)をするだけで十分でしょうし、余裕があればバレーボール用の「肘サポーター」を前腕にづり下ろして使えば完璧です!
また、裸足で稽古する場合などは「スポンジ入りの足首サポーター(空手用)」を購入されればなお良いでしょう。
各種サポーター


